研修に出向いた先の、某中学校の先生からのご質問です。
「生徒のために色々なトレーニングに取り組んでいます…最初は面白がってやっているんですが…すぐに飽きてしまって惰性でやっているように見えるんです。そうなると、効果が上がらないように思えてこちらが焦るのですが…」
仰る通りです。どんな素晴らしい取り組みでも、人(子どもたち)は必ず飽きるということを、最初から念頭に置いておくことが大切です。
中学生であれば、取り組む目的などを説明していれば、理解できますので多少はモチベーションが長持ちしますが、やはり続けているうちにやる気の低下は免れませんから、そうなると結局子どもたちの「協調性」や「協力性」(つまり教師への忖度)に依存する取り組みにならざるを得ません。
素材が良いのに、料理人の腕が悪いとまずい料理が出来上がってしまうのと同様に、まさにこちらの腕が問われるのです。如何に、子どもたちのモチベーションを高めたり維持したりしていくのか、それが教師の腕の見せ所になります。
一つのヒントは「小さな変化」です。僅かで良いので、何かを変えるのです。そうすることで、モチベーションを高めつつ継続的な取り組みができるようになります。持続的なトレーニングによって脳を刺激して、脳の可塑性を利用して良い影響を与えようとすることが狙いですから、大きく変えてしまうと、せっかくの継続性が途切れることになります。つまり、身につかないことになります。
他にも、ゲーム化したり(誰かと競争する等)、イベント化(〇〇大会等)したりして、子どもたちが楽しく面白がって取り組めるような工夫が必要です。
人は、何度も繰り返してきたことこそが身につき、残っていきますから…
それでは、また!
笑顔で 元気に 逞しく!
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