おそらく授業者の先生は、一生懸命に考えた指導案の指導計画の流れに沿って進めただけであって、無視しようとかネグレクトしようとか、これっぽっちも考えてはいないです。(見ていてわかります。)
普段であれば、Kくんに何某かの関わりができたかもしれませんが、指導案を綿密に練り上げた研究授業の怖さはここにあります。
一生懸命に時間をかけて練り上げた内容や進め方に固執して、ついつい子どもの姿を見失いがちになるのです。大人の都合になってしまう。
これは我々教師の弱点でもあります。
では、どのように関われば良かったのでしょうか?
一例としてあげるとすれば、クラスの一員であるKくんが、教室に戻ってきたのですからまずは 「お帰り~」でしょう。
これは、基本的生活習慣でもあるのですが、みんなで一緒に勉強できるから嬉しいという表現であり、Kくんもみんなの仲間であることをメタメッセージとして全体に示すことができます。
次に、「みんなで音読するところだから、Kくんも一緒に読もうか?」と声を掛けてみる。
その声掛けで、Kくんが読む、読まないはどっちでもいいのです。
みんなで一緒に学習しているのだから、あなたにも参加してほしい、みんなを大切にしているんですよというメタメッセージになります。
もしKくんが読んでくれたら、「まぁ、うれしい!」と飛び上がらんばかりに素直に喜べば良い(共感的な関り)ですし、読まなければ「まぁ、残念~(笑顔で)」(Iメッセージ)で良いのです。
Kくんはその後も2度、教室に入ってきたのですが、残念なことにことごとくチャンスを取り逃がしてしまいました。
では、せっかくのこのチャンスを掴むにはどうすれば、良いのでしょうか?!
続きはまた!
笑顔で 元気に 逞しく!
コメント