学習には、大雑把ですが「わかるからできるもの(わかる→できる)」ものと「わかってなくてもできているうちにだんだんわかるもの(できる→わかる)」のものの2種類があるように思います。
算数の問題解決型学習のような、一つの問いに対して色々な考え方を発表し合って学んでいく学習方法は典型的な「わかる→できる」の学習だと思います。
但し、このような学習で活躍できるのは、基礎学力のしっかりした子どもたちだけになりがちです。
問題解決という「山」のてっぺんに登ろうとしても、登るための装備が十分でなかったり、ルートが探せなかったりする困っている子どもたちは、登山口でいきなりリタイアしたり、途中で遭難してしまったりして全く授業についていけなくなりがちです。
全くわからなくなって授業についていけず困っているのに、健気に座ってがんばっている子どもたちの姿を見ることはとても辛いです。
そしてだんだんと「どーせ、無理!」と自信を無くし、登る気力を失います。
前回ご紹介した「百玉そろばん」は、操作を覚えるとそこに自ずと答えが出てきます。つまり、理屈はわからなくても「できる」のです。「できる」ので抵抗が少なく、子どもたちはたくさん操作します。
たくさん操作していると、頭の中でそろばんが動くようになるので、だんだんと「百玉そろばん」が無くても「できる」ようになります。
私たちはついつい、「理屈を理解するからできるようになる(わかるからできる)」と考えがちですが、そうでないルートもあるということです。
世の中には、意味はよくわからんけど何となく使えている(できている)こともたくさんあります。
柔軟に、柔軟にやっていきましょう!
笑顔で 元気に 逞しく!
みんなで一緒にステキなクラスをつくりましょう!
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