やはり「小さい」は「大きい」

過日の某小学校の訪問では、「各クラスおよそ2分程度になるけれどとにかく全クラスを回りましょう。」ということで、1年から6年まで駆け足で回らせていただきました。

さて、学年集会をしていた高学年では、それまでざわついていた子どもたちでしたが、発表を担当する子どもたちが前に立ったとたん、誰も注意していないのにすっと静かになりました。

「立派だなぁ。思いやりある良い子どもたちだなぁ。」と感心しつつ後ろから眺めていました。

その後、担当の子どもたちが提案している時、担任の先生の一人が子どもたちの間に入っていき、静かな口調で数名の子どもたちを注意しました。

恐らく、下を向いて手遊びをしていたか、私語をしていて聞いていなかったかの様子を見て、声を掛けたのだと思います。

この時、大きな声で叱ったのではなく静かな口調で注意をしたことは、大変立派だと思います。

それでも残念なことに、ほぼ全員が静かにしている中ですから、間違いなくその子どもたちを目立たせてしまったので、言い換えれば全員の前で恥をかかせた形になってしまったことに変わりはありません。

言い方を変えれば、ほぼ全員がきちんとしているからこそ、立ち歩いたり大声を出したりしている訳ではないのにその子どもたちは目立ってしまって、注意されたのです。

それほど、脳の扁桃体は不都合なことを見つけ出す能力が高いということです。つまり、脳は正常に機能していますから、健康ではあるのですが…

より良い学級集団、学年集団をつくっていくためには、この脳の仕組みを乗り越える必要があります。

先生方にとっては当たり前なのでしょうが、誰が注意しなくても仲間が前に立っただけで静かにできる子どもたちの気遣いは素晴らしいのですから、一言でも「みんな凄いね~優しいな~」というような言葉かけがほしいところです。

こんな「小さな一言」があるか、無いかの積み重ねがその集団を作っていきます。

やはり、「小さい」ことは「大きい」ものです。

笑顔で 元気に 逞しく!

みんなで一緒にステキなクラスをつくりましょう!

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