街中のあちらこちらで、スーツ姿や羽織袴の青年の姿を見かける時期になりました。
4月からは、本学の教育学部の卒業生も、多くの学生が学校現場に正規の教員或いは、臨時講師として子どもたちの前に立つことになります。
中には、自分は教師に向いていないことを自覚し、「3年でウチの会社を辞めて、独立できないようでは使い物にならない!」と言われるような厳しい会社に就職する学生もいます。
いずれにしても、教えられる側から教える側へ、提供される側から提供する側へ、ある意味180度立場が変わりますから、人生の見える景色も全く違うものになることは覚悟しておきたいものです。
私の場合、神戸市立K丘小学校の2年生担任が教師人生の出発点ですが、始業式の後、初めて教室に入って子どもたちの前に立った時の、43名(当時は45人学級)の子どもたちのキラキラした眼を今でも覚えています。
一応、O教育大学出身の学生ではあったのですが、恐らく当時の大学の先生方もそれぞれの分野の学問の専門性の高い素敵な先生方だったのですが、「学級経営」というものを教えられた記憶が無い…今思えば、自分がしたことが無いことは教えることもできないのです。
さらに、ほんの1週間ほど前までの学生気分が抜けず(自覚が無い<(_ _)>)こともあって、こんなキラキラの眼をした子どもたちの命を預かってしまった…「どうしよう!ひょっとしてとんでもない仕事についてしまったかもしれない。」と思ったことを覚えています。
それでも何とかなったのは、当時の世の中の空気がまだおおらかで、保護者の皆さんや先輩の先生方が、新米教師のヘマやドジを大目に見てくださったからだと思います。
しかしながら、昨今は不寛容な時代になり、新卒の教師でもなかなか温かく見守っていただける空気感が減少しているのかもしれません。
それでも、余程のスーパーマンでもない限り、人間は初めてのこと、やったことのないことは必ず失敗します。多分、この世に成功し続けている人間など居ないでしょう!
だからこそ、どーせ失敗するから努力しない人と、どーせ失敗するから何某かの努力を続ける人との差が大きくなるのだと思います。
新卒の先生たちは、誰一人「学級経営」というものを自分の責任でやったことがない。つまり、必ず何某かの失敗や課題が出てくるのは当たり前です。
ですから、落ち込む必要はありません。その失敗から何かを学んで前進するのです。
挫けず前に進めば、必ず成長が待っています!
笑顔で 元気に 逞しく!
ステキな学校・学級をつくるため 自分の歩幅で、前進していきましょう!
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