「特性」を知れば、上手く関わることができる!?

「お手紙」の授業の続きです。

Kくんはおそらくアスペルガー症候群の子どもだと推察します。

自閉的な特性を持つ子どもたちも、定型発達の子どもたち同様に概ね「視覚優位」です。

ところが、そんな中でアスペルガー症候群の子どもたちは、「聴覚優位」なのです。

例えば、算数の授業中にノートをとるわけでもなく、一人だけ漫画を読んで勝手な行動をしているAくんがいるとします。

何て態度が悪い奴だ…とたまりかねて漫画を読んでいるAくんをあてると、しらっと正しい答えが返ってくる(先生は「漫画を読んでいるくせに何でだ~」とますます、イラっとしたりして…)という子どもです。

聴覚優位で、知的なレベルが高い子どもであれば、先生の授業を聴いているだけで、授業の内容はだいたい理解できてしまうのです。

つまり、その子どもの特性を知って入れば、「出たな、アスペルガーちゃん。よしよし。」と、イライラすることも無く落ち着いて関わり合うことが出来るのです。

「彼を知り己を知れば百戦殆からず」(孫子)と言いますが、認知レベルまで子どもたちの特性を理解した方が、より良い教育実践ができるのは、明らかです。

今回のKくんも、廊下に居て別のことをしているように見えて、耳から授業の様子は概ね把握できているのです。ですから、参観している先生方の横をすり抜けて、教室に何度か入ってきたのです。

それを「どこ行ってたの!?(怒)」と叱るのは言語道断ですが、チャンスを逃すのも残念至極です。

子どもたちの特性を知って、それを実際の教育実践にいかす!

私たちも子どもと一緒。

学んで、やってみて、失敗して、反省して、またやって!の繰り返しです。

成長ってやはり、スパイラルですね。

それでは、また!

笑顔で 元気に 逞しく!

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